![第21回 柳沢 正和 氏](https://myphilosophy.global/wp-content/uploads/2020/07/21main_ja.jpg)
LGBTフレンドリーな社会の実現を目指し、様々な活動を展開されている柳沢正和氏。自身のカミングアウト経験や、今後の目標などについて伺いました。
Profile
第21回 柳沢 正和(やなぎさわ まさかず)
ドイツ証券株式会社 グローバル・プライム・ファイナンス営業部長 | 特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 理事
慶應義塾大学総合政策学部卒業。2011年、神奈川県葉山町にオープンした、LGBTもそうでない人も自分らしく過ごせる“カラフルカフェ”の初代店長を務める。翌年のTEDxTokyoでこの時の経験スピーチし、自身がゲイであることをカミングアウト。世界中にインターネット中継されたそのスピーチは、世界最大級のカミングアウトと報道された。その後、職場でのLGBT認知と積極的な取り組みを企業に求める、“work with prideプロジェクト”に参画。また勤務先のドイツ証券では、今年11月LGBT当事者と当事者を支援する従業員(アライ)のネットワークであるdbPride Tokyoを立ち上げた。
また、自分らしく居られる場所を教育の世界にも広げていきたいとの思いから、長野県軽井沢町に設立予定の日本初全寮制インターナショナルスクール“インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)”の設立準備財団理事を務める。東洋経済オンラインにて『LGBT最前線』を連載中。
※肩書などは、インタビュー実施当時(2013年10月)のものです。
セクシャル・マイノリティーとは
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両親に対するカミングアウト
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職場のLGBTフレンドリーを目指して
TEDxTokyoのスピーチ構成を考えていたとき、”カラフルカフェ”の話だけではなく、自分のことも話そうと決めました。特にLGBTに向けて、「自分はカミングアウトしたけれど、問題なくすごく楽しい生活を送っている」ことをわかってもらうためにも、TEDの場所でカミングアウトすることは重要だったんです。 出た後の反響はもの凄く、LGBTフレンドリーのシェアハウスができてしまったほどです。打ち上げで株式会社シェア・デザインの方に出会い、所属するNPOグッド・エイジング・エールズ(以下、グッド)が、「LGBTもそうでない人も入居できる、カミングアウトしても自分らしく居られる空間を作る」というビジョンを持っていることを話したら、「是非コラボレーションしましょう」ということになりました。そこからは、グッドの仲間とシェア・デザインのスタッフのみなさんと協同で、たった8か月という短い期間で”カラフルハウス”をオープンしました。![](/wp-content/themes/MyPhilosophy/img/philosophy/new_philosophy/yanagisawa_m/_DSC6710_.jpg)
声を出して発信し続けると仲間が集まる
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work with pride 2013 『LGBTと日本の職場、課題と今後』
- 開催日時
- 2013年11月22日(金曜日) 15:30〜17:30
- 主催
- work with pride(日本アイ・ビー・エム株式会社、国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ、特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ)
- 会場
- ソニー株式会社 ソニーシティ大崎 カンファレンスホールA
- 問い合わせ先
- 特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ EB43746@jp.ibm.com (日本IBM ダイバーシティー)
- 東洋経済オンライン『LGBT最前線』
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柳沢正和さんにインタビューを依頼したのは、史上初の黒人メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの実話を描いた映画、『42〜世界を変えた男〜』を観て感動したからです。ヒューマン・ライツ・ウォッチを通して知り合った柳沢さんは、大学の先輩であり、友人でもあります。日本ではあまりLGBTは知られていませんが、知ることや理解することは大切です。多くの方々にLGBTの現状や柳沢さんの人柄を知ってもらうためにご登場いただきました。
「自分を知り、自分らしく生きること」は、人生において最も重要なことだと考えています。TEDx Tokyoのプレゼンテーションは400人の聴衆を目の前にし、また、その様子はネット中継を通じて全世界で数千人が見守っている中カミングアウトしたことで、彼は大きく殻を破り、突き抜けたと感じました。僕はニューヨークで育ち、様々な考え方や生き方の人と接していたからこそ、柳沢さんの自分らしく生きるための発言に深く感動しました。
自分らしく生きることは本当に幸せなことです。Work with pride, live with pride.に共感し、LGBTの今後の活動を応援して参ります。
2013年9月 カラフルハウスにて 編集:楠田尚美 撮影:鮎澤大輝